こいがひとつおわっただけ ~ひと夏の映画鑑賞の話~

(このストーリーは事実に基づいています。)

ずっと楽しみにしていた夏期休暇が、あっという間に終わってしまう。
この夏は、3回ほど同じ作品を観に行きました。
ひと夏の映画鑑賞。いや、舞台観劇?確か映画だったかと思うのだけど、すごく、舞台を観ているような感覚もあった。
この作品のストーリーの主役は、佐藤勝利くん。
1996年10月30日生まれ、東京都出身の20歳。四人兄弟の末っ子として生まれた勝利くん。勝利くんのお父さんが初めて立ち会い出産をしたのが勝利くんで、その時の感動した気持ちや色々なことに勝ってほしいという意味が、「勝利」という名前の由来だそうだ。
この作品は、タイトル自体もそうなのだが、「勝利」という言葉がたくさん出てくる。
しょっぱなのオープニングムービー?ではタワレコみたいなロゴから東京事変みたいなロゴ(私のなんとなくの感想)まで、SHORIだったり勝利だったりとにかくいっぱい出てくる。そういえば、私が見た回のこの作品の途中、勝利くんが言ってたな。「勝利って何回も言葉にすると、きっと良いことがあるよ」って。
勝利くんのことは、この作品を観る前から当然知っていた。というか、私が初めて勝利くんを目にしたのは、確か今から6年ほど前の夏に同じ劇場で上映された、とある作品だったと思う。その時は主役じゃなくて、ある場面でちょこっと妖精さんの役として出演していた。もうおぼろげな記憶だが、シュガーザビクトリーみたいな役の名前だったような、気がする。
お人形さんみたいだなと、思った。
6年たって、主役として出てきた勝利くんの姿を見ても、やはりお人形さんみたいだなと思った。勝利くんはとにかくまつげが長い。鑑賞中、劇場の一番後ろの席から見ていてもまつげの長さを実感した瞬間があった。美しさに感動するレベルを超えて、少し怖くなった。
だけど、あくまでも、お人形さん「みたい」なのだ。
この作品のストーリーの中の勝利くんからは、あれもしたい、これもやりたい、というたくさんのことに挑戦したい気持ちが強く感じられた。勝利くんは、演じたい役柄が大量にあるらしく、作品の途中、憧れの背中を追ってアコースティックギター片手に今を歌う若者を演じたかと思いきや、その次の瞬間には黒いスーツ姿でマイケル・ジャクソンを彷彿とさせるようなダンスナンバーを踊る人間になっていた。あの大量の役柄を演じるのに、一体どれほどの練習をしたのだろうか。
私の中で、お人形さん「じゃない」勝利くんを感じたきっかけの一つというか、勝利くんの中の新興勢力的な存在として見ているのがギターの存在なのだが、今回の作品はアコースティックギターエレキギターがたくさんの場面で出て来た。歌って踊るジャニーズ王道のショータイムのような時間と、バンド形式でギターを弾きながら歌う時間のバランスがとにかく絶妙だった。私は、こういう作品を作る課程で例えばギターとか、何か一つ得意なことに凝るようになっていくと、出演者はあまり他のことに力を入れなくなってしまうのかなと勝手に思っていた。だけど勝利くんは違った。
歌も、踊りも、ギターも、佐藤勝利はあきらめない。
もう一度言うが、勝利くんはこのスタイルを確立するまでに一体どれだけの努力を重ねてきたのだろうか。これからもその努力は続いていくのだろうけれど、勝利くんのこれからが、この作品を観てすごく楽しみになった。やりたいことがありすぎて時には迷うことも、選ばなければならない瞬間もあるのかもしれないけれど、そんな時、勝利くんがどんな選択をしたとしても、勝利くんはそのままでいいんだよ、素敵だよって背中を押せるファンであれたら、いいなあ。
劇場のスクリーンで、この作品の勝利くんの姿を黙ってじっと見る。それでいいじゃないか、それだけでも幸せじゃないか、と思っていたけれど、このストーリーの中の勝利くんは(いや、もしかしたら佐藤勝利くん自身がそうなのかもだが、)、私が思っているよりも欲しがりな人のように見えた。
勝利くんが「1000回の好きよりも1回の嫌いがさ 脳裏に浮かび消えないんだ」と歌っていたのは、作品の途中で出てくる冬の雪景色から春の暖かい空気へと移り変わっていく場面だ。またある別の場面では、「なんで返事は返事は返事はくれないの だから何度も何度も何度も伝えるよ」とひたすらに返事を欲しがっていた。勝利くんは「勝利」って名前をいっぱい呼んでもらえると、とっても嬉しいらしい。先ほどの返事を欲しがる場面では、客席で一緒に振り付けを踊ってくれると、とっても喜ぶらしい。実際に「今日はいいね!勝利って呼んでくれるし、踊ってくれるし!」みたいな感じで客席に向かって嬉しそうににこにこ笑顔で話す勝利くんはめちゃめちゃかわいかった。なんだ、全然お人形さんじゃないじゃん。落ち着いていてちょっとクールなイメージすらあった勝利くん、めちゃめちゃ自分の嬉しい気持ちに対して素直じゃん。そして、作品の上演中の空気を敏感に感じとる人なんだなと、思った。
結構今更な話だが、恐らく勝利くんは、もともと自分のことをあんまり話したがらない人だった。以前、別の作品のパンフレットを読んだとき、他の仲間が勝利くんの話をしようとしたら「え~、オレの話はいいよ~。」と遠慮している場面があった。今回の作品、勝利くんが大量に演じたい役柄はあれど、やはりストーリーの主役は、確かに佐藤勝利くん本人だったように思う。今までの中で一番「自分」を出してきた作品だったと思うし、詳しい作品の製作過程は分からないが、これまで以上に自分と向き合って、時には自分とぶつかって、この作品を自らの力で作ってくれたんじゃないかなと思う。早い段階で上映日は決まっていて、その上映日は何が起こっても待ってはくれなくて…、想像だけど、勝利くんが途中で立ち止まりたいって感じても、上映日は待ってくれないばかりか近づく一方だったことは、きっとすごく苦しかったんじゃないかなと思う。
作品が上映されることって、私が観れることって、当たり前のことではないんだなと、心から思いました。私は参加していないけれど、この作品の公開初日舞台挨拶(ということにしておこう…)では勝利くんが涙をこぼしていたようで、公開を迎えるまで不安もあっただろうし、自分で作り上げた作品でかつ主役という責任もあっただろうし、それだけ思い入れの強さがある作品なんだろうな。観れて良かったな…。
特に勝利くんの思い入れの強さを感じられたのが、終盤のシーンだった。まず、REAL DXという超大作作品を、勝利くんが強そうな衣装を着てカバーするところから始まる。どの場面の勝利くんも全力だけれど、特にこのREAL DXの勝利くんの気合いの入り方は半端なかった。最初にこの部分を見た時、ジャニーズ参りました、佐藤勝利様参りました、と頭の中で思った。たくさんのバックダンサーを従えて踊るこの場面の勝利くんは、主役っていうより座長という言葉が似合う。そしてそんな座長を支えるかのように掛けられる「1番!2番!3番!勝利!」という掛け声に、私は日に日にハマっていった。ああ、ジャニーズっていいなあ。
その次は、勝利くんの原点のシーン。勝利くんが初めてもらったCDがSMAPのTriangleで、小さい頃の勝利くんはこの曲の歌詞を全部覚えて、両親の前で披露していたそうだ。Triangleの歌詞を小さな子が全部覚えるってすごい、勝利くん小さな頃から頭良かったんだな…と、あの説明の場面を見る度に毎回思っていたのだが、佐藤家のお父さんとお母さんにとってのアイドルだった勝利くんが、今では数えきれない人達を勇気づける元気づけるアイドルになっていて、そして大きな会場でたくさんの人の前で、すべての原点であるTriangleを歌っていることにすごくすごく感動した。実際作品を観ていて、この曲のイントロが流れた時から涙腺がやばかった私だが、このブログを書きながらもなんだか涙が出てきてしまう。思い出しても泣けてしょうがない場面だ。
しかし、本当に最後となる場面は、少し意外なものだった。
最後の場面は「泣くなよ 俺のためなら」という言葉から始まる。何故、泣いていることがバレたのだろうか。そうこう色々考えているうちに、あっという間にラストシーンは進む。途中からホルンを吹く勝利くんが見れたり、この曲はすごく魅力的な曲なのだが、なんで、どうして、別れの曲なの、めちゃめちゃ切なくなるじゃん。この作品ってハッピーエンドでは終わらないの……?
大好きなKiss You Good-Bye、去年のクリスマスに帝国劇場で見た時よりも、切なさが半端なかった。また会えて嬉しいのに、どうしてこの曲は別れの曲なんだろう、勝利くんのことが大好きなのに、何で別れなければならないのだろう…。
「恋がひとつ終わっただけ」なんて、さみしすぎる。
ラストシーンの最後、ホルンを掲げた勝利くんの前に、思いきりが良すぎるくらいの勢いで、大きな幕が落ちてくる。うわあ本当に切ない…と思ったら、勝利くんは自分の言葉で語りだした。自分の声ではなく、自分の言葉をスクリーンに映す形で。
「ほとんど、直接的には表現していません」
「僕の悪い癖なんです」
「でもあからさまじゃ、つまらないじゃないですか」
「自分を大切にして下さい 周りを大切にして下さい」
「僕は 貴方がより素敵な人になってくれたら 凄く嬉しいんです」
「ずっと笑顔が続けばいいのになぁ。」
勝利くんは、多くを語る人ではないかもしれないが、語る言葉の一つ一つが心にずしんときた。なんだろうなあ、今の勝利くんにはポテンシャルの高さとか、大きな可能性を感じる一方で、ふとしたときに脆さも感じる。そんな風に考えてたんだなって思うこともある。そういう感情を隠さずにこういう作品とか、何かを通して表現してくれることが増えたことは嬉しいけれど、勝利くんが表現すればするほど、この5年間の道の険しさ、受けた傷の多さ、数えきれない痛みを感じたりもする。
ついつい、私はそういう風に考えてしまうけれど、勝利くんはきっと、自分の人生経験を踏まえて誰かの力になりたいと思っているのかなと、感じるメッセージでもあった。この作品からは、勝利くんの「自分のことを見てほしい」という気持ちだけではなく、観に来た人に対してのメッセージも強く感じられた。勝利くんはつらいことがあっても笑える日が来ること、道を間違えてもやり直せる日が来ることを、スクリーンに映した自分の言葉で教えてくれた。勝利くんのその言葉には、すごく説得力があった。
「僕がみんなを応援する側になっていくから 」という言葉を去年の秋に勝利くんから聞いてからもう少しで一年。大人になった勝利くんは、誰かの力になるための一歩を確実に踏み出しているのだなと思った。
結果的に、このストーリーの主役の勝利くんとの恋はひと夏で終わってしまったのかもしれない。やっと、というか今までで一番、勝利くんのことを知ることが出来たような気がするのに、あっけないくらい、あっという間に終わってしまうのはさみしいなあ。でも、このストーリーの中で、勝利くんは主役として堂々とした姿で、たくさんのことを見せてくれた、教えてくれた。ありがとうって感謝の気持ちを伝えたくなった。
素敵な人、なんて今の私には程遠い言葉かもしれないけれど、理想の素敵な人に近づけるよう、頑張らなくちゃだ、明日から。


佐藤勝利 summer live 2017~VIC's sTORY~」全9公演お疲れ様でした!!
私もいくつかの公演に参加させてもらったのですが、楽しかった!楽しすぎた!そして素晴らしいソロライブでした。
今回、ソロライブのタイトルに初めてサブタイトルがついたとのことで、このブログ記事のタイトルにも初めてサブタイトルをつけてみました(笑)
あっという間だったけれど楽しい夏だった。20歳の夏の勝利くんはすごくかわいかったしかっこよかった!勝利くんにこれからもたくさんの幸せが舞い降りてきますようにと、このひと夏の映画鑑賞が終わっても、私は勝利コールを続けたくなっているよ。だって、勝利ってたくさん言葉にしたら、良いことがあるんでしょ?(笑)
短い練習期間の中で頑張ってくれたJrのバックの子達や、スタッフさん、レッスンの先生……等々、勝利くんの周りでソロライブに関わっていた全ての皆さんへ。素敵なソロライブをありがとうございました!
勝利くんも本当に本当にお疲れ様でした!私は、ある雑誌の勝利くんのテキストが未だに大好きなのだけど(そのうちこのブログにも書けたらいいな)、今回のソロライブってまさに前に勝利くんが言っていた、「自分の人生を削ってやる仕事」そのものだったんじゃないかなと思います。たくさん準備しただろうから、しばらくは燃え尽き度合いが半端ないかもしれないけれど、今はゆっくり休んでね。素晴らしいソロライブを、ステージをありがとう。